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イメージング法による癌の分子病態の解析

癌の治療法を開発するためには、癌の発生メカニズムについて分子の側面を追求する一方で、実際に目で見えるように可視化して研究することが重要です。そのため現在では様々なイメージング方法が開発されています。当教室では治療薬を目指してヒトの癌化に必須の分子であるCRKの構造をNMR法を用いて明かにしました(左図)。また形態学を専門とする病理学の視点から、癌の浸潤のメカニズムを共焦点レーザー顕微鏡を用いて詳細に解析しています(右図)。

写真
浸潤する悪性グリオーマ細胞
(緑 パキシリン、赤 アクチン)
  1. Kobashigawa, Y., Sakai, M., Naito, M., Yokochi, M., Kumeta, H., Makino, Y., Ogura, K., *Tanaka, S., and *Inagaki, F. (*co-corresponding author) Structural basis for the transforming activity of human cancer-related signaling adaptor protein CRK. Nature Strct.& Mol. Biol., 6, 503-510, 2007. (IF:11.902)

  2. Watanabe, T., Tsuda, M., Makino, Y., Konstantinou, T., Nishihara, H., Majima, T., Minami, A., Feller, SM., Tanaka, S. Crk adaptor protein-induced phosphorylation of Gab1 on tyrosine 307 via Src is important for organization of focal adhesions and enhanced cell migration. Cell Res., 19, 638-650, 2009. (IF:10.526)